道幅の狭い住宅地であるため、建築現場の整理整頓は欠かせません。工事が始まる前に十分お願いしてあったのですが、現場はいつもきれいに片づけられています。時折見学に来る建築関係の方たちも、「この現場はきれいですね」と感心するほどでした。そんな現場の風景を見て、ホッとした私と夫は、かねてから観たいと思っていた映画を観に行くことにしました。日曜日ということもあり、映画館はたいへんな混雑で整理券まで配られています。私は昔から映画が好きで、外国のいわゆる名画や最近では宮崎駿監督のアニメ映画なども繰り返し何度も観るタイプです。本と同じで観るたびに新しい発見があります。だから、テレビも何かをしながら観るということができません。好きなドキュメンタリー番組などは、電話もシャットアウトしたくなるほど集中して観ないと気がすみません。そんな私は常日ごろから、「将来、年を取って庭仕事も億劫になり、外出もままならなくなったら、自分の家の中に映画館があったらいいのになあ」と思っていました。「そうだ!地下室にプロジェクターを設置して映画館ができないだろうか」映画を観た帰り、ふっとひらめいたのです。“思い立ったらとりあえず進む”のが私の性格です。すぐに監督さんに相談してみました。「追加費用がかからない範囲で、地下室の壁の一面がスクリーンになるように、真っ白にしてください。お願いします」内外断熱工法の場合、地下室をつくる費用は一階部分とほとんど変わりません。それなのに地下であるがゆえに、地上階とはまったく違った幅広い多彩な利用法が可能です。地下室があることで住まいの可能性はさらに大きく膨らみます。これも某建設会社のおかげです。老後の楽しみがまた一つ増えました。年を取っていくのが楽しみです。