ミネラルはどうでしょうか。鉄やカルシウムやマグネシウムというミネラルそのものは、天然のものしかありません。ミネラルそのものは化学的に合成できるものではないからです。物理的にはできないことはありませんが、莫大な費用がかかります。そもそもなぜ合成するのかというと、安く大量につくれるから合成するのであり、経済的に割の合わないことを人間はしません。ミネラルの健康(栄養)補助食品における天然か合成かの違いは、ミネラルそのものの違いではなく、ミネラルがどういう化合物になっているかという違いになります。カルシウムなら自然にあるのが炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなどです。これらは合成でもつくれます。植物など生物の体内では、もっと複雑な状態でミネラルは存在しています。例えばマグネシウムは葉緑素という緑色の色素の中に含まれています。葉緑素は、黄色のカロチノイドや核酸などと一緒に葉緑体の中に含まれています。葉緑体というのは光合成をする植物の細胞の中にある器官です。このように自然の植物の中では、マグネシウムは光合成という仕事をするチームの一員として、さまざまな栄養素に囲まれているのです。合成されたミネラル化合物には、例えばカルシウムであれば、グルコン酸カルシウム、クェン酸カルシウムなどがあります。さらに合成されたミネラル化合物には、アミノ酸キレート(AAC)のミネラルという、ミネラルがアミノ酸に挟まれた形で結合しているタイプのものもあります。これらミネラルの化合物は、タイプによってそれぞれ吸収のされ方、体内での利用のされ方が違います。