自分自身のライフプランを破たんさせてしまう危険を回避するために大切なのが、いくら「かかるか」から、いくら「かけるか」へと発想の転換をすることです。資金調達の方法はさておき、かけようと思えばいくらでもかけられるのが教育費です。塾代にしても、毎月の受講料に夏休みや冬休みの特別講座の講習料、模擬テスト代、合宿代など、かければきりがありません。大学での教育費についても、そもそも我が子が、学費の安い文系を希望するとは限りません。「医歯薬系には経済的に無理だからあきらめて」とは言えたとしても、「理系に進みたい」と言われたら、適性を無視してまで「お金がかかるから何がなんでも文系に転向して」と言えるでしょうか。もし、私立大学の理系に進学するとなると、医歯薬系を除いても4年間の教育費の合計は約720万円とアップします。国立大文系の492万円から比べると約200万円の予算オーバーということになります。さらに、理系の場合、就職時に必要とされる知識や技術を身につけようと思ったら、いまや大学院への進学は必須ともいえます。その他にも、司法試験に合格するために法科大学院へ、会計士試験に合格するために会計入学院へ、という具合に、「なりたい職業」につくために、大学以降もさらに学費が積み上がっていく……というケースはめずらしくありません。特に、近年は未曾有の就職難です。卒業に必要な単位が取れるにもかかわらず、就職先が見つからないために「あえて留年」という選択肢をとる人も増えています。こういった状況に対応するため、単位を取り終えた学生が留年した場合に授業料を割引するという制度を検討している大学もあるのです。いずれにしても親にとって予定外の教育費の上乗せになることには変わりありません。
(参考)
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